私は鹿児島県出水市で採卵鶏農家の長男として育ちました。ご近所には農業を営んでいる方も多く、卵やジャガイモ・キャベツをおすそ分けし合う温かい土地柄。就学後は関東で働いていましたが、家業を継ぐために地元へ戻ってきました。

「たまがっ土」の始まりは鶏舎の環境対策。鶏ふん処理を検討していた時に出会ったのが「アイドーラ液」でした。無臭化・土壌蘇生効果に評価の高いアイドーラ液。臭いはあるが肥料成分の高い有機肥料(たい肥)となる鶏ふんと合わせることで、効果を高めつつ臭いの気にならない肥料になるのではと発想が切り替わりました。有機肥料(たい肥)の研究を始めた丁度その頃、妻が長女を妊娠。お腹の中で命を育みながら、妻は自身の食べ物を慎重に選ぶようになりました。そんな妻に、そして今から生まれてくる我が子に、美味しくて安心できるものを食べさせたい。有機肥料(たい肥)の夢は大きく勢いを増しました。

最初はご近所の農家さんに協力いただきながら、試行錯誤する日々。アイドーラ液の散布量や肥料を混ぜる切り替えしの回数、温度管理など考えられる全ての条件で試験を行いました。試験を始めて2年目。生姜農家さんから嬉しい報告が届きました。生姜は病気に弱く、感染スピードも速い野菜。同じ畑では病気を再発する危険もあります。病気のあった畑での栽培を躊躇していたそうですが「たまがっ土を撒いた畑では病気が再発しなかった」と。土壌を強く蘇らせる力があると確信した瞬間でした。

3年間の研究の末、ようやくたどり着いた満足のいく効果と品質の安定。土壌病害や連作障害に悩んでいる農家さんにこそ、試していただきたいと思っています。肥料を熟成させるまで、気温や湿度などの天候にも敏感に影響を受けるのは有機肥料(たい肥)が生き物の証。仕上がりまで夏は80日、冬は100日以上の日数を要します。毎朝8時に肥料の製造場へ行き、チェックを欠かしません。今も少しでも改良の余地はないかと、研究を続けています。

時間がたつにつれ効果が低下してしまうのも有機肥料(たい肥)ならでは。そこでご愛用いただいている農家さんには、未使用のまま半年経過した肥料を新品と無償で交換しています。それは労力を惜しまず、真剣に有機栽培に取り組んでいる方にこそ、一番良い結果を出していただきたいという想いから。おかげさまで、「たまがっ土で肥えた畑は柔らかく、野菜ものびのび強く育つ」とお喜びいただいています。病気になっても自分で回復できる・虫のつきにくい強さを持つのは、土が元気になり植物自身が強く育つから。米農家の方からは、旨みが増し精米してからの日持ちも良くなったと太鼓判。今では鹿児島の地から、遠くは北海道・群馬など、様々な農家さんから御声掛けいただけるようになりました。

弊社には土づくりマスター・グリーンアドバイザーの資格を持つスタッフが常駐。有機野菜の生産・販売、そして営農支援などの農業コンサルも行っています。

株式会社たまがる
代表取締役 上田 壮一郎